レンタルしたAEDを使いこなすためには、正しい手順を押さえなければなりません。最初に電源を入れますが、蓋を開けるか電源スイッチを押してオンにします。音声ガイダンスが流れますので、基本的にはそのガイダンスに従って処置を行い、聞こえにくい場所では液晶パネルの表示を参考にしながら行います。AEDの内部にある電極パッドを取り出し、シートをはがして左脇部分と右胸に貼り付けると自動で診断が行われて、その解析結果をもとに電気ショックを行うかが決まり、必要に応じて電気ショックボタンを押すという流れです。
電気ショックを与える時には、周囲の人は患者から素早く離れなければなりません。電極パッドの貼り方はどれも同じですので、一度覚えてしまえばスムーズに対応できるはずです。レンタル会社でも基本的な操作方法や注意点、よくある誤り等をまとめたものをくれることが多いので、資料は必ず分かりやすい場所に配置して誰でも見られるようにしておきます。濡れている体に電極パッドを貼ってはいけませんので、湿っていたらタオルでふき取ってから貼り付けます。
胸骨圧迫を解析中に行うと、心臓が動いていると勘違いさせてしまう恐れがありますので注意が必要です。子供にレンタルしたAEDを使っても良いのかと迷いますが、電極パッドは子供用を利用して1歳未満には行わないようにしましょう。妊婦に関しては迷うところですが、お腹の子どもに対して影響を与えるとの報告もされていませんので救命を第一に考えて処置を行うのが一般的です。
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