レンタルAEDを普段から意識しよう

AEDで知られる自動体外式除細動器は致死性不整脈を発症した際に大活躍し、スムーズに対処さえできればその方は元通りに社会復帰が可能です。ですが心停止からの神経学的レベルの蘇生は時間との勝負です。心臓は案外丈夫なので長時間酸素供給がなくても機能が復活しますが、脳は非常に低酸素に弱いためそうは行きません。ほんの数分の、ほんの僅かなタイムロスが運命を左右してしまいます。

昨今、イベントや大型ビルなどでのAEDの配備はレンタルであれリースであれ進んできました。しかし利用率は伸び悩み、速やかにAEDさえ使われていれば救命できたかもしれない場面で使用がされないという状況は、残念ながらまだまだ散見されます。大切なのは普段からの意識です。急にAEDを持ってくるようにと指名されても、場所を把握していなければタイムロスです。

なんでもない日常の中で、どこに機械が設置されているのかを見ておくことが、いざという時に生きてきます。レンタルの場合はレンタル会社がメンテナンスをする義務があるため管理は簡便ですが、借受側が手入れを行うリースに比べると、AEDを意識するタイミングは少なくなります。レンタルしただけで忘れ去られているような状況にならないよう、時に訓練の機会を設けるなどして慣れ親しんでおくことご大切です。有事の際はどんな熟練者でも焦ります。

焦った中でも適切な行動ができるよう心構えをしてこそ、備えをしたと言えるのです。

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