河川の浄化に役立つスクラバー

by:

スクラバー暮らし生活/暮らし

日本では、1960年代から1990年代までの高度経済成長期は全国の河川で水質の悪化が顕著にあらわれていました。下水をそのまま川に流し込み、海や湖では赤潮・青潮も発生していたほどです。生き物が生息できない水とまでいわれ、国連が調査をした際は世界ワースト1位というレッテルまで貼られました。事態を重く見た環境庁(現環境省)では、10年間で清らかな水をたたえる河川作りという運動を開始しています。

関東では多摩川がモデルに選ばれ、全160か所にスクラバーを設置して水質浄化を試みたのが1995年からです。この運動で使用されたスクラバーとは、本来は石油タンカーの底に設置をする産業機器です。エアーの力で水を撹拌することができ、不純物を底に沈殿させることができます。河川ではヘドロを水面にあげることができ、そのまま下流へと押し流すことで水質を向上させられたわけです。

多摩川に設置されたスクラバーは、直径1メートルの大きなもので特別にあつらえたものです。24時間作動をさせ、4年後の検査時には川の透明度が10パーセントを記録するまでに回復をしました。高い効果を発揮したスクラバーは、全国の水質が悪化してた一級河川にも投入され、その大半の箇所で1960年以前の清らかな川に変化を遂げたと言います。スクラバーは今でも産業機器ではあるものの、環境を改善させられるアイテムとしても活用されるに至りました。

今後もさまざまな場所で目に出来るでしょう。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です